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科学研究費補助金基盤研究(A) ヴォルガ文化圏とその表象をめぐる総合的研究

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Update: 2011.02.09




ヴォルガ・サイト開設にあたって

望月哲男
(北海道大学スラブ研究センター)


 このサイトは共同研究『ヴォルガ文化圏とその表象に関する総合的研究』(科学研究費研究基盤A:平成21–23年度)の関連成果を発表する場として開設されました。ヴォルガ川とその流域の文化に関する文学、芸術、言語、宗教、歴史、地理、文化人類学など、人文諸学にわたる研究成果や資料(論文、エッセイ、研究活動記録、翻訳、写真、地図など)を可能な限り掲載していきたいと思っています。

 サイトの開設に先立つ21年度前期、すでにわれわれは2回の集団的ヴォルガ・コンタクトの機会を持ちました。
 7月31日–8月1日に神戸大学で行われた第1回共同研究会では、ヴォルガをめぐる文学史(ボリス・ラーニン)、チュヴァシ民族にとってのヴォルガ・イメージ(後藤正憲)、フレーブニコフとヴォルガ(亀山郁夫)といったテーマに関連して、興味深い報告と意見交換が行われました。Linkとりわけ、後藤報告にあった「対岸」「彼岸」への想像力という水平的な視線の置き方と、亀山報告にあったフレーブニコフの、大河を上方から見下ろすような俯瞰的視線の対比は、われわれの想像力を掻き立ててくれました。ヴォルガがガンジスの水に続いているというフレーブニコフの屹立したメッセージは、アジアという概念について考えこませるものを持っています。

 9月10日から20日にかけて、われわれはインドや中国の研究者も交えた13人の集団で、モスクワからヴォルガ中流域に至る研究旅行を行いました。Link宗教文化、文学、歴史に触れながら、河川と生活の多用な関係史の一面に触れる旅でした。事前に試訳した資料の中でヴォルガと他の河川との競争や合流といったフォークロア的テーマや、詩人ネクラーソフの描く「対岸」の様子Linkに関心を引かれた筆者は、現実の風景の中にそれに対応するものを探そうとしましたが、実際の合流地点や対岸は、わが想像力のフレームをはみ出すほどの巨人的な、茫漠とした光景でした。

 今後の活動を含め、共同研究の参加者たちが継続的にヴォルガとその流域文化に関連する調査・研究・発見の記録を発表していく予定ですので、折に触れてご参照いただければ幸いです。


お知らせ・What's New

現代ロシア文学研究/ヴォルガ文化研究合同研究会開催のお知らせLink

●日程:2011年3月5日(土)・6日(日)
●場所:北海道大学スラブ研究センター 大会議室(403号室)

■フィールドワーク「2010年ヴォルガ地域調査旅行—上流域—」Linkをアップしました    (2011.02.09)

■フィールドワーク「ヴォルガ地域調査旅行」に「『ロシア知らずのロシア乙類図像の旅』武田雅哉」Linkを追加しました    (2010.04.07)

■ロシア文化研究会合同研修『ヴォルガ/ロシア』プログラム        (2010年2月20–22日)


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